TLE とは何かというと、毎年この時期に、インドの IIIT-H 大学 の学祭の一環として(たぶん)開催されてるC言語ショートコーディングコンテストです。 過去の感想 → '09, '10, '11。 コードというのは時間をかけて睨んでいればいつの間にか短くなるものなので、 平日で忙しそうなライバル達を横目に代休とって丸一日コードを睨む、 という富豪的作戦が功を奏しました。
問題はまだオープンになってないようですが、だいたいこんなの。例年とあまり変化なかった(ので少し拍子抜け)。
BSTは主催者側が本気出してテストケース作って最悪 O(n2) 時間のアルゴリズムを落とすようにするとショートコード以前に鬼アルゴリズム問題になると思いますが、 絶対そんなテストケース入れてないだろうと思って適当にやると適当に通りました。 RECURRENCEもnが2以下の場合に0 とかその辺のコーナーケース絶対考えてないだろうと適当に(以下略)。
一番面白かったのは RECURRENCE かなあ。 私の感覚ではこれはまさに 変数はリソース 問題で、普段高速フィボナッチを書く時は(配列をすべてバラして考えると)13変数使ってるんですが、 結構綺麗な変形で7変数まで減らせて楽しかった。
WONDERWOMAN はとりあえず単純なRLE(文字そのまま1バイト、連長1バイト)で2300B強くらい、 そのRLEで得する文字を計算したら ' ' と 'M' と '!' だけだったのでその3文字に限ってRLEにして1700Bくらい、 それ以外の文字ってあと33種類しか使われていなかったのでだいたい8bitではなく5bitで表せるはずで、 というだけの単純な処理を実装したら1300Bくらいになることが計算でわかったので、それで行きました。 ハフマンその他賢い符号化は gzip で1200Bにしか縮まなかったのを見て捨てました。
スコア体系の変更 については、 確かに「1日開催なので」という理由が大きかった気がします。 2日や3日だと単純なゴルフ問題はスコアが数バイト差に収束してしまうので、 今回のスコア方式だと、点数の差が開きやすい圧縮問題(WONDERWOMAN)で勝った人がそのまま優勝、 ということになってしまいかねない感じで。1日でもその気配は既にかなりありましたが…。
向井さんの30day challenge に触発されて、 自分も自分なりに、 ひっそりと電子書籍を頑張って読もう月間をしていました。
電子書籍に関しては、卵が先か鶏が先か、という部分が結構大きいと思うのですよね。 買い手としては、紙の本と比べて品揃えもよくない読み心地も劣る状態では、どうしても紙の本を選んでしまう。 もっと質も量も充実すれば電子書籍も買うのに。 売り手としては、あまり売れてもいない市場では改善にリソースを全力で投入するのが難しい。 もっと売れてくれれば色々できるのに…
…という状況が長く続くと困るので、質や量について思い煩うのは後にして、まずは自分一人の分だけでも、 読む本は可能な限り電子書籍でまかなうことにして電子書籍の市場を広げよう、と思いました、 というのが一月一日時点の私の心境です。
20冊読むなどと適当なことを言っていましたが無理で、数えたら14冊どまりでした。
質や量が、と言いましたが、 自分の読書スタイルからして、実は「質」は全く気にしていませんでした。 ディスプレイで長文読むのは慣れていて特に苦に思うことはないですし、 DRMやフォーマットの寿命のせいで20年後には読めなくなりそうという点も、 よく考えたら今でもほとんどの本は読んだらすぐ売っていて、 気に入った一握りだけしか手元に残していなかったのでした。 電子書籍で読んで本気で気に入ったら紙でも買う、で、おそらく十分。
唯一の懸案は、「量」の方で、電子書籍化されている本ってまだまだ多くないので、 読みたいと思う本がなかなか見つからないことでした。 面白いという評判を見たり聞いたりしたものを検索しても大抵見つからない。 電子書店のトップページでピックアップされている何冊かを見ても、 リアル書店の店頭に積んで宣伝されている最新刊たちと比べてあまり魅力的に見えない。
仕方がないので、ジャンル選んで一覧を上から下まで何往復かして買う物を決める、ということをやっていました。
ジャンル "ライトノベル" を眺めている途中で木村航の既刊全部読むぞ運動の途中だったのを思い出して 『ぴよぴよキングダム (1)』、 『ぴよぴよキングダム (2)』、 を発見。ところで何で (3) は電子化されていないんだろう。 / ジャンル "ミステリ" の一覧をがががーっと眺めていたら 『天使が開けた密室』 はそういえば本屋で平積みされているのよく見て気になっていた気がする。購入。 続きの 『竜の館の秘密』も。 / ジャンル "SF" の一覧はがががーっと眺めてもこれだ!と絞りきれなかったので、 自分の本棚を眺めてSF作家の名前を順番に打ち込んでみたら "飛浩隆" でヒットした 『NOVA (1)』。 一冊丸ごと買ってしまいましたが、 こういうアンソロジーが短編一本単位でバラで買えるようになっているのは面白いですね。 / ジャンル "文芸" ではまったく知らない作家さんだったのですが目に残った中でタイトルが一番面白そうだった 『長生き競争!』。 なかなか登場人物が魅力的で面白かったので他に電子書籍で売られていた 『女子は、一日にしてならず』 も購入。これは当たりでした。 こんなことでもしなければこの黒野伸一という作家さんの作品と出会えなかったかもしれないと思うと、 それだけでこの活動を始めた価値がありました。 / 合間合間に、気になっていたけど買うほどでもないかなーと思っていたラノベを挟んでいます。 『寄生彼女サナ (1)』、 『ささみさん@がんばらない (1)』、 『七番目の世界』。 買っても部屋の場所をとらないので気軽にとりあえず買えるのは電子書籍のいいところだと思う。 あと、ラノベはレーベルによってはかなり電子書籍化が進んでいて選択肢が広いですね。 / 小説よりも新書や実用書やノンフィクションや、そういう系が強かったりしないだろうか、 と思ったけれどそんなことはなかった。 『雑貨屋さんのお作法』。 / トップページでプッシュされてるものを買おうかと思って、 その日最初に出てきた 『始祖鳥記』 歴史物。 / ジャンル "児童文学" から 『小説 あらしのよるに』。 これも、こんなことでもしなければ読まなかった気がする自分内ヒットでした。オススメ。 / ジャンル "海外小説" から 『牝猫』。 グーテンベルク21 が海外古典名作をかなり広く抑えているようで、このジャンルから選ぶのも比較的苦労は少ないのかも。
電子書店パピレス の蔵書はだいたい全部タイトルに目を通した気がします。 1冊あたり選ぶのにかけた時間はだいぶ長くなってしまいましたが、しかし、「面白かった率」 的に考えると、 意外と、今くらいの電子化率でも満足できる割合をひけるように感じました。 少なくとも、今後は旅行に紙の本を持って行くことは自分はもうしないと思います。
せっかくなので2月も電子書籍重点化を継続してみようと思います。先月の反省点としては
あたり。今 紀伊國屋BookWeb と BOOK☆WALKER をうろうろしています。